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2009.7
2009/07/18 (土)
 小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクトX フンパーディンク:歌劇『ヘンゼルとグレーテル』公開リハーサル
 神奈川県民ホールが満席。
 普段味わえないリハーサル風景と思って行ったが、何と全曲フルで快演奏。
 素晴らしい出来で感動したが、そこは小澤氏
 終演後、細かな指示をされていた。
 オーケストラ、オペラはやはり指揮者が主役と実感。
 それとグレーテル役:Camilla Tilling、ヘンゼル役:Angelika Kirchschlager、母親役:Rosalind Plowright
 父親役:Wolfgang Holzmair、魔女役:Graham Clark、眠りの精・露の精役:Maureen McKay
 全員が素晴らしかった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 


2009/07/17 (金)
 本日のソフト
 最近のアナログ盤は反っているのが多い。 
 昨日と同じ様に修正するも昨日の取り扱いが間違っていたのに気付く。 
 中の布は外さなければいけなかった。
 
 
 
Two Jim And Zoot / Jimmy Raney. Jim Hall. Zoot Sims [MAINSTREAM S/6013]
Jim Raney(g) Jim Hall(g) Zoot Sims(ts)
Steve Swallow(b) Osie Johnson(ds)
A面 2曲目 A Primera Vez
Edward Ruscha
Rirkrit Tiravanija
Blow-Up / Herbie Hancock [MGM SE-4447 ST]
B面 3曲目 The kiss
HANCOCK(p),JIM HALL(G),PAUL GRIFFIN(org),RON CATER(b),JACK DEJOHNETTE(ds)
  ジェフ・ベック,フィル・ウッズも参加。
Thomas Struth
Elizabeth Peyton
Tracey Moffatt
Beat Streuli
Afrodite / Valdambrini/Piana Quintet [REAWARD RW121LP]
Oscar Valdambrrini (tp&fh)、Dino Piana(tb)、
Giorgio Rocchi(p)、Tullio De Piscopo(ds)

B面 2曲目 Palpitazione
Jeff Koons
John Armleder
Ugo Rondinone
Karen Kilimnic
The John "Terry" Tirabasso Orchestra Plays Pearls 
[FAIRMONT CONTEMPORARY SERIES 106 STEREO]

Dave Edwarda(as & fl), Roger Neumann(ts & cl)
Terry Harrington(bs & bcl), Mike Price(tp)
Jerry Rusch(tp), Mark Levinson(vatb)
Alan Broadbent(p), Dave Koones(g)
John "Terry"Tirabasso(ds), Alf Clausen(b)
B面 2曲目 Why Are You So Blue
Malcolm Morley
Mariko Mori
Sam Taylor-Wood
 
Extensions / McCoy Tyner [BLUE NOTE BN=LA006-F]
McCoy Tyner(p) Alice Coltrane(harp)
Wayne Shorter(ts & ss) Gary Bartz(as)
Ron Carter(b) Elvin Jones(ds)
B面 1曲目 Survial Blues
James Rosenquist
Roni Horn
Kara Walker
 
Pop Pop / Rickkie Lee Jones [ALTO AA088]
B面 1曲目 I'll Be Seeing You
Rickie Lee Jones(vo) Robben Ford(g)
John Leftwich(b) Bob Sheppard(cl)


2009/07/16 (木)
 今話題のヴァン・クライバーン。
 1958年第一回チャイコフスキー国際コンクールで優勝し一躍国民的英雄となり
 日本でも早速LPが発売された。当時中学の私は買ったチャイコフスキー・ピアノコンチェルト第1番、
 ラフマニノフ・ピアノコンチェルト第3番を何回聴いたことか。
 58’Hi-Fi本を見ていて思い出しターンテーブルに置いてみると、見事に反り返っている。
 最新の機器を使って修復してみるが3時間半待たなければ結果は出ない。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

2009/07/15 (水)
 「H.S.SCOTT Model 210-F の掃除を終えた。
 50年前のアンプ、機能が完璧で現代ではFMアコースティックかマッキントッシュぐらいしかこれに近い機能を
 持つプリアンプは無いと思う。
 当時の価格がマランツのプリより高かった理由がわかる。 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

2009/07/14 (火)
 『Buyers' Guide Hi-Fi Directory 1958 EDITION」を見ていると感慨深くなる。
 丁度、私がオーディオを始めたのもこの頃。
 モノラールのコンポーネントを買ってもらったとたんステレオ時代に突入。
 その頃、自分の物にするなど夢の世界であったのがこの時代になってなんとか手に入れ、 
 古い機器なりに鳴らして楽しんでいる。
 この本から私が使っているCMや製品紹介をUPしてみます。 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


2009/07/14 (火)
 久しぶりに帰ってきたプリアンプ「H.S.SCOTT Model 210-F」
 内部掃除をするのだけど開けるが少々恐い。 
 
 

 

2009/07/13 (月)
 トーレンスの機械芸術。
 メインテナンスをする楽しみを与えてくれる。
 
 
 
 
 
 
 
油注しをする
 
オートストッパーのメカが楽しい
スピード調整マグネット
 
THORENS TD 135 


2009/07/12 (日)
 またまた苦労を背負います。
 さてこれは何のスピーカーでしょう。
 
 
 
 
 
 
 
 


2009/07/11 (土)
 久しぶりの『Restaurant the Cabin』。 
 横須賀のジャズを守り続けて30年。
 静かな時を過せます。
 


2009/07/10 (金)
Stereo Sound No.8 '68AUTUMNに私の敬愛する池田 圭さんが『300A物語』を書かれている。
日本にWEを最初に紹介したのが氏だと記憶している。私の使っているWE86Cアンプ、300Aの事。
懐かしいので読んでください。 
 
『300B物語』

好きな人が集まって「WE300B友の会」を作るそうである、このオール石の時代に古びた趣味もあるものだと思う。
 WE300Bの前身WE300Aが発表されたのは1934年(昭和9年)頃のような気がする。
僕は東洋ウエストレックスの小林俊夫、長山泰三氏に質してDー95036アンプの製作年代を調べてもらった。
このアンプはWE300Aのプッシュ・プュル回路で初段からトランス結合で終始したものである。JOKR・TVの彭城昌治氏が
見られたらさぞ愉しまれるだろうと思う。このアンプの配線図には1934年(昭和9年)10月10日の日付になっている。
出力管はWE275またはWE300Aである。次いで同年同月の21日には1086形トーキー・システムの中に86形アンプが
発表されている。86形にはA、B、C形がある。第1図はB形で僕が愛用しているアンプである。この間、桜庭昭治氏や瀬川
冬田氏が聞いて大変感心していたから余程いい音がするだろう。両氏とも最近の市場に現われている新式アンプを殆んど
余すところなく聞いている筈である。このアンプは戦後に現われた低音のよく出るWEマッキントッシュ26形よりも、それより
音のしまったマッキントッシュ275形よりも僕を感動させる。
 1936年(昭和11年)になると500形トーキー・システムの中に91A形が発表されている。これはWE300Aのシングル形
で第2図がその配線図である。このシングル・アンプで映画館が悠々と興行できるのだからスピーカーの能率は驚ろくべき
ものであった。家庭でも100Wのアンプを使うこの頃の行き方とは全く違った話である。
 由来ブッシュ・プルのアンプはぼってりとしていて油絵の味があり、ンングルのアンプはさらっとしていて水彩画の趣がある。
・・・・・・こんなことを書いていると一部の若い人達から嘲笑されるから、僕は構わないが、この雑誌の編集長たる原田勲氏
が迷惑するから止めようと思う。
 いずれにせよ、シューマンではないが音楽は聞いてみなければ判らない。音楽もそうで、いい音のものは何時何処で誰が
作ったものでも構わない。一度は聞いてからものを言ってもらいたいものである。
 91A形の方は昨年の春日本コロムビアの新忠篤氏が雑誌に出ている配線図通りで作ったか、ミス・プリントがあるようだ
から調べてもらいたいという話で、ウエストレックスで調べてみる機会に恵まれた。第2図には誤りはないと思う、図面を印
刷の前に校正しようと思っているからである。
 真空管の規格やアンプの配線図を調べるのにはWEのエキイブメント・ブリテンを見なければならない。この冊子は僕が同
社から載いたものだけでも数千頁あるから大変で、たりない分を調べるのに東洋ウエストレックスヘ電話位で簡単に片づけ
る訳には行かない。僕が出かけて行くのは構わないが、もうトーキーのサービスを中止している会社だから気の毒である。
新氏は第2図通りに作り測定してみると、周波数特性が僕の好みになっていたと話していた。どんな特性になっていたかは
日本コロムビア洋楽部の同氏に尋ねてみられるとよい。なお洋楽部の部長はWE300Bアンプでも有名な金子秀氏である。
 戦後間もなく送信用3極管を使ったシングル・アンプが流行したことがある、807だとかMT-3S、MT14B、或いは845と
いった類である・何時の時代でもそうであるが、昭和の初年には245、次いで2A3のプッシュ・アンプが全盛で、この種のア
ンプを用いないと高級電蓄でない思いをさせられたものである。けれども如何なる真空管が現われようとも巍然としてひとり
聳えていたのはこのWE300Aであった。しかし、これは余りにもいわゆるデラックスであり敬遠され勝ちであった。
そしてトーキー用であって、家庭用電蓄用としては別格、縁なきものに扱われていた傾向がある。WEのスピーカー等もそう
で、現在でもWEのスピーカーは家庭のリスニング・ルームにむかないという人もあるらしい。何故であるかは僕には判らな
い、或いは聞いてみたことがないのかも知れない、聞かないで音響機器を論ずることは無礼である。そういう人は一生WE
のいい音を聞かないで終るかも知れない。
 もしWE300Bが手に入って、アンプでも作って見ようと思われる方は、第1図か第2図通りにまず組んで見られるとよい。
これは元より戦前の古びた回路である。戦後アンプの回路は大変進歩していると言われているが、理論的にも測定上でも
立派なアンプが、必ずしもスピーカーからいい音を出すとは限らないであろう。昔の人達もいろいろ設計し試作してみてこう
した回路が選ばれたに違いない。この回路で試作して気に入らなかったら、最新技術を応用してWE300A(或はB)のよう
な古びた球を駆使するのも結構であろ。
このアンプでは固定バイアス法は用いてない。何故か?それは実験してみると判る、こんなことは永年WE300Bの愛好家
である東京工大の岩井津一氏に尋ねるとよい。それから「WE300B友の会」の話をしたのは品川無線グレー・スの朝會昭
氏である。
1968年SS誌No.8より


2009/07/10 (金)
 DECCA  ffss MKⅠk SUPER PICKーUP ARM の調整をする。
 プリアンプをマッキンC-8を使うためモノケーブルに変更しようと
 アームの黄色リード線(モノ専用)に繋ぎ接続すると多量のハム。
 単純に赤、緑線を合わせて半田付けでハムは解決するが納得出来ない。
 流石にDECCA、JBLハーツフィールドはクラッシック用に開発されたのではと思うほど変身。
 
 
 
 
 
 



2009/07/09 (木)
 最近、訪問のお客さんに対して緊張感がなくなっている。
 以前は前もって電源を入れたり音出し確認するのだが。
 JBLハーツフィールドのメインアンプの入力端子が浮いていたり、ノイマンDSTのアースが外れていたり。
 さらに今日、アヴァンギャルドを鳴らしたらどうもおかしい。
 不安が的中、右チャンネルのトゥイーターのケーブルが外れたままだった。
 この状態で聞いていただいた。
 先日のケーブル遊びの結果です。
 反省! 
 11日土曜日にいらっしゃるお客さんには万全の体制でとは思うのですが、さあ どうなる事やら。


2009/07/08 (水)
 嬉しいオーディオ訪問。
 あの有名なテクニカルブレーン代表 黒沢直登さんが我が家の音を聴きにいらしてくれた。
 私と同じくらいのオーディオ歴をお持ちの氏。
 造詣深いお話を聞けました。
 この方なら、必ずいい音を出されるのではないかとショップ訪問を約束。
 


2009/07/08 (水)
『Stereo Sound No.3 1967 SUMMER』誌の太田一穂氏「アンプの知識と上手な使い方」
今でも私自身が非常に参考になる内容ですので転記します。
当時、これだけの事が書かれていました。
是非読んでください。

アンプを上手に使いこなして行く方法
それは、使おうとするアンプの性質を良く理解し、アンプの心を掴み、そのアンプに惚れこむことだ、といつも考えております。
アンブも人間と同じようにそれぞれ各人各様の欠点と、くせを持っています。なぜならば、人間が設計しているからです。
設計者が真心をこめて設計したアンプは、その心が乗り移って、すばらしいハートのあるステレオサウンドを響かしてくれる
でしょうし、いやいやながら設計したアンプは、やはりそれだけの音しか出せないでしょう。このように、世中には多様なアンプ
が出まわっているわけですから、それらの心を早く掴まえ理解して、欠点と、悪い癖は上手に殺して使いこなすことが肝心
です。「アバタもエクボ」として使いこなせるようになれば、そのアンプに惚れこんだことになりましょう。
 では実際にどうしたらそのアンプの性質を知り、上手に使いこなせるでしょうか。基本的な考え方して次の三つがあります。   
 一、アンプ使用上のトラブルにはどんなものがあるかを、予め知って、そのトラブルに落ち込まぬようにする
 二、アンプ操作ツマミが各々どのような動作をするか理解し、正しく使う(表示が同じでもアンプにより規格が異なる場合がある)
 三、アンプ各端子が各々どのような性質を持っているか理解し正しく使う
 この三つの基本原則を守れば、90%以上の確立で成功すると思います。
 では、私の経験から得られたアンプに関するトラブル例を挙げて、対策方法を述べて行くことにしましょう。
アンプ使用上の各種トラブルから逃げる方法
1 ハムに関するトラブル
 「ハムとはなんだろうか?」 「ハムはマスクされる」 「ハム退治の手順」 「アンプ白身のハムを確かめる」 「メインアンプ
の入口とプリアンプの出口を結ぶ配線上で拾うハム」 「PHONO端子とカートリッジを結ぶプレーヤー配線上で拾うハム退治」
「カートリッジが拾う八ム退治」 「プレーヤーの置き場所を工夫する」 「ハムから逃げる」
電磁誘導ハムの取り方
①アンプのトランスをカートリッジから 出来るだけ遠ざけること。
②プリアソプをメインアンプの上に直に重ねないこと。重ねるとメインアンプの大型トランスの濾洩磁束がプリアンプの高利得
回路を切るためハムが出る場合がある。
③プレーヤーの信号配線は、アース側も含めて完全に左右分離してアンプに供給すること。
プレーヤー内で両チャンネルのアースを絶対に共通にしないこと。
静電誘導ハムの取り方
①プリアンプのシャーシをアースに落して見ること。(この時メインアンプのアースは同時に取らないこと)
②電灯線へのブラグの差しこみ方を逆にしてみること。
③信号配線の裸の部分のシールドを完全にすること。
2 テレビ塔からのバズに関するトラブル
 最近急にクローズアップされてきたトラブルの1つで、テレビ電波のいたずらです。テレビ塔のアンテナが見える地域では、
フレーヤー配線やスピーカー配線等がアンテナになって、テレビ電波が乗り、アンプに入りみAM検波されて、ハムに似た
バズ音が発生するというトラブルを相当数確認しております。最近のアンプは、どちらのメーカーでも留意している様で、トラ
ブルが少なくなりましたが、古いアンプ使用の人で困っている場合は次のように対策して下さい。
①入力端子(PHONO又はAUX) のホット側に1~2.2KΩ程度の抵抗をシリーズに入れ、アース側には20~5000PF
程度のセラミック・コンデンサを実験で最適値を選んでハンダ付けし、最短のシャーシにアースを落します。
②地面又は水道管からアース線を引いて来て最も効果のあるシャーシ位置に接続します。
③東京後楽園、文京公会堂で「ヤングFMのつどい」を先日行なった時、やはり、ハズ音で苦しみましたが幅広い銅版か鉄
板で両アンプ、シャーシーをガッチリ結び、水道管にアースをして、80%も軽減出来ましたので、参考までに記しておきます。
3 ハウリングに関するトラブル
 プリメインアンプの場合はチューナーのような振動しやすいバリコン類は使用していないので、ほとんどこのトラブルの苦情
を聞きません。トランジスターアンプの場合は全くないといっても過言ではありません。真空管式のステレオ用プリメインアン
プでは、総合80dB程度の利得なので、振動を伝え難くしたクツション・ソケットは一般に使っておりませんが、スビーカーボ
ックスの上にアンプを置く場合はカーンというハウリングを生ずる場合があります。この場合はアンプの下にクッションを敷て
使用して下さい。この際にクッションの上に平らな板をおいてアンプ底板の通風穴がふさがらぬよう注意して下さい。
4 発熱に関するトラブル
 アンプに使用されているほとんどの電気部品は、約70℃の温度上昇まで耐えられるよう保障されているのが普通です。
従ってアンブ内部の温度は、夏の暑い盛りでも60℃を越さないよう考慮して使用するのがアンプを「丈夫で長持ちさせるこ
つ」といえます。真空管アンプは、出力管のヒーターとプレート損失のため相当の熱が発生します。冬には、「ねずみ」が喜ん
で中に入りこみ、巣を作り、小便をしたり、ワイヤーをかじったり、いたずらをしますので、それを防ぐために良く通風穴をボー
ル紙でふさぐ人がいますが、それではアンプ内部は簡単に100℃を越えてしまいます。
一般常識として、キャビネットにアンプをおさめて使用の際は上下横の空間を必ず取るようにし、熱の逃げ道を作ってやるこ
とを頭に入れて置いて下さい。
 アンプ・ケースの天井は60~150℃にまで温度が上昇し、紙切れ一枚乗せても200℃越しますので危険です。
 また、アンプの上にプレーヤーーをじかに置くことも厳禁です。そのまま使用していますと、2~3時間で真空管上昇熱
のため、ターンテーブル温度は50℃を超えてしまいます。レコードを乗せたまま忘れていますと次の日にはクニャクニ
ャのオバケになってしまいます。ついでながら、レコードの材質は45℃で軟化を始め、60℃でクニャクニャになるこ
とを覚えておいて下さい。
 次にトランジスターアンプに関して、一般に「熱が出ない」という迷信が行き渡っていますが、これは大変危険なアンプメー
カーの宣伝文句です。真空管式アンプと同じ注意が必要です。ヒーターとプレート損失が全くないので、見かけ上連続した
熱の発生はありません。パワーが出た時のみ、パワートラソジスターから(コレクター損失による)熱が生じて放熱板に伝わ
るのです。従って、対流によってほとんどの熱が発散する真空管式に対して、トランジスター式では伝導でアンプ内部に熱
がこもる内向的な性質があると考えれば理解でぎると思います。従ってトラソジスターアンプを、静かに音楽のみ再生させ
ている時はほとんど熱の発生ぱありませんが、連続正弦波出力を長時間取り出しますと、アンプ内部は簡単に80℃近くまで
上ってしまいます。目安としてアンプ表示出力の1/5以上の連続正弦波出力を一二時間以上に渡り出す場合は、必ず放熱
に注意し、場合により、扇風機で風を送ってやる必要もあります。
5 発振に関するトラブル
 アンプ単体で異常発振するものは例外として、ここでは孝えないことにします。
 アンプが正常に動作していても、接続の仕方が悪かったり、アンプの性質上、出力端子に容量性または誘導性負荷が接
続されると発振したりします。特にトランジスターアンプでは、使い方により、真空管アンプでは一寸考えられぬような発振ト
ラブルが発生しがちです。私の経験で得られたいくつかのトラブル例を示しますので、もし発生した時は、参照して応用して
みて下さい。
①信号ピンジャック端子のアースが浮いていると発振します。ピンジックは部品メーカしが異なると寸法が少しずつ異なり
ますので、確実に差しこめるよう注意して下さい。プレーヤーからプリアソプ、プリアンプからメイソアンプ等の各接続点に充
分注意して下さレ。
②マルチ・チャンネル用スピーカー配線に多芯同軸コードを長く使用すると発振する場合があります。それは各配線を
同軸コードで平行して何10mも引きまわしますと、配線間(トゥイーター・スコーカー・ウーファー)で分布容量を持ち、隣りの
チャンネル配線に誘導し、その信号がメインアンプのフィードバック回路にもぐりこん出力として出て来ると、再び又もとのチ
ャンネルに誘導をかえすといった場合でピーピーギャーギャーと発振してしまう場合があります。この時は各スピーカー配線
を2本の平行コードで別々に行うようにすれば、ほとんどの場合OKです。
③トランジスターパワーアンプの信号入力側を、並列動作させ、各アンプ出力のアースを全部共通にすると、ボコボコブー
ソ、ピーピー、ギャーギャーと発振をする場合があります。これは信号入力側で各アンプのアースを全部共通で使用してい
る上に、さらに出力側でも共通にしますと、多分アンプの信号入内側と、出力側までのアースは微小ながら電位差を持つた
め、各アンプ間で信号のまわりこみが生じて発振を起すことになります。一般にスピーカーが同じキャビネツトに多数組みこ
まれている時、一台のアンプではパワー不足のため、多数のアンプでドライブしたい時落ち込むトラブルです。もし発生した
時は、各スピーカーのアース側の配線をすべて別に行ない、各アンプのアースが入力側だけ共通になり、出力側ではなら
ないようにすれば、アースのループはなくなリ発振の防止が出来ます。
6 歪みに関するトラプル
アンプ単体の性能は良くても、使用法が悪いために、アンプを歪ませて使ってしまうという失敗例がいくつかあります。
トランジスターアンプではその性質上、真空管と異なり、「入力インピーダンスが一般的に低い」とか「正常に電圧がかり、
バイアスが最適にかかっている時は入力回路は単に負荷抵抗として働きますが、電圧をかけるのをやめ、バイアスがかか
らなくなるととたんに入力回路はダイオード(整流器)として働いてしまう」という特殊な欠点がありますので、その性質をの
みこんでアンプを使いませんと、とんだハイファイ音を聴かされることになります。
①トランジスターアンプを信号側で並列接続して、多数のシステムを比較試する場合、万一使用しないシステムのアンプの
電源を一台でも切ってしまいますと、他のアンプが全部歪む恐れがあります。これは電源を切られたアンプの入力トランジス
タからバイアス電圧がなくなって、ダイオードとして回路に入るためで、入力信号の波形の頭をクリプしてしまうからです。
トランジスタの種類により、その作用は異なり、ゲルマニウムの場合は、0.1I~0.2V、シリンの場合には0.6~0.7Vでクリプします。
この対策としては、「入力側で接続してある場合は、たとえそのアンプは使用しなくても、絶対に電源を切ってはならない」という
ことです。
②プリアンプ出力にメインアンプを多数並列接続する特には、合成入力インピーダンスが少なくとも10KΩ以上の値を取
らないと、メインアンプが最大出力まで無歪で動作するのに、必要かつ十分なるプリアンプ出力が得られません。これは現
在市場にあるオールトラのアンプの平均的見方によるものですので、相当にバラツキある数値ですが……。
プリアンプ出力回路は一般にエミッターフォロワ回路を採用している例が多いのですが、負荷となるメインアンプの合成イン
ピーダンスが10KΩ以下となりますと、負荷が重くなり過ぎ、波形の片側がクリプして、パワーアンプが最大出力を出すのに
必要な入力(約1V)が取り出せなくなってしまいます。
③増幅器の前に音量調整ボリュームがなく、直接信号が入る端子(PHONO又はAUX)には、必ず規格があって、最大
許容入力何Vと規定されており、それ以上の信号が入りますと、波形がクリップされて歪んでしまいます。従って、仕様をよく
守りアンプの実力以上の信号を加えないように注意して下さい。
7 トランジスタアンプの音質に関するトラブル
 真空管式バワーアンプ出力では普通アウトプット・トランスを使用し、4・8・16オーム等のタップが出ています。その表示イ
ンピーダンスのスピーカーを接続しますと最適のマツチングが取れ、出力歪ともに最良の状態でパワーを取り出すことが出
来るのです 一方トランジスター式のOTL(アウトプット・トランス・レス) パワーアンプでは、アンプの内部抵抗が低いので、
定電圧ドライブで動作するので、接続されるスピーカーのイnnソピーダンスが小さい程電流が大きく流れて、大きな出力が得
られます。逆に大きなインピーダンを接続しますと、小さな出力しか取り出せないことになります。真空管アンプでは低中高
の各音域がフラットに聴こえたのに、トラソジスターアンプに接続替えしたとたんに、ウーファー(低音)はしまって出なくなり、
スコーカー (中音) はキャキャン、キンキラキソと派手になったなどという経験がおありかと思います。これはトラソジスター
アンプの性質上、真空菅式に比較して周波数特性がスピーカーのインピーダソス特性によって大きく影響を受けて生じたト
ラブルだと考えてよいわけです。即ち低域fo近辺のイソピーダンスの大きいところでパワーが出なくなり、中域のインピーダ
ンスが小さくなったところで大きなパワーが出たわけです。 もし今のようなトラブルが生じた場合は、ウーファーをインピー
ダンスの小さいものに変え、低域パワーを増し、スコーカーは逆にインピーダンスの大きなものに変えて中域パワーを減少
させてバランスの取れた最適の動作をさせることが出来ます。このようにトランジスターアンプには最適マッチング・インピー
ダンスという考え方があてはまらないので注意して下さい。 ジムランシングの「オリンパス」というスピーカーシステムでは、
スコーカーに10Ω以上、ウーファーに10Ω以下のインピーダンス特性を持たせ、トランジスターアンプに対するfo附近の低
域パワー不足を補正すると同時に、エナジャイザーアンプではさらに中音域を落としてキャラつく感じをなくし、俗にいうトラン
ジスター臭さをなくした音を出しているようです。ハーマソカードソの2ウェイ・スピーカーシステムでも同じような手法により
成功しています。
8 接続に関するトラブル
①シールド線の影響
 一般に使われている信号コード(シールド線)によLOW(ローキャパ)分布容量とHIGH(ハイキャパ)分布容量の二種が
あります。前者は1mあた70pf後者はその釣2~3倍程あります。従ってプレーヤーからブリアンプ人力等の高インピーダン
ス回路の配線にハイキャパを使用しますと、高域で減衰してしまいます。プリアンプからメインアンプまでの配線には、プリア
ンプ出力回路が1KΩ以下のインピーダンスで出ている場にはロー、ハイどちらでもよく、それ以上の場合にはローキャパを
を使用するのが無難といえます。
次のように覚えストさい。 「プレーヤー出力コードには、ロー・キャパ2m以内、ハイギャパー1m以内で配線すること」 「高
イソピーダンス回路にはローキャパ」
②DIN規格録再端子はハイファイではない
 最近のアンプには、必ず附属していていて1本のコードでステレオテープレコーダーとステレオアンプの間を接続すれば、
録音再生が簡単に行なえる非常に便利な端子といえます。しかしその1本のコードにはハイギャパのシールド線が4本も
入っており2mもありますので、その分布容量は、500~600pfにも達します。その上端子の規格が、録再回路ともにハイ・
インピーダンス回路なので8Kc以上の周波数成分がガタ落ちになってしまいます。そこで高音不足をアンプの高音調整で
補正してやろうとしますと、2Kgk近辺から上がってしまい、中高音域がもり上ったキャソキャラ音となり、テープ・ソースの音
とは似ても似つかぬ音になしまレます。             
 ハフ・ファイを志す人は、絶対に簡易的なDIN端子を使わないで、正式に4本のローキャパ線を使用し、REC端子とPLA
Y BACK端子を使用することをおすすめします。           
③ダンピングファクターはスピーカーの配線てきまる              
 アンプのダンピングファクターが、もし100あっても、スビーカーまでの±配線の直流抵抗がもし1Ωもありますと、それだ
けで、ダンピングファクター10のアンプを使用したのと同じことになります。配線には、出来るだけ太いワイヤーを使用し、せ
っかくのアンプ規格を殺して使用することのないよう注意が必要です。
④カートリッジ指定の負荷抵抗に注意
 カートリッジには、それぞれ規格があり、何Ωのインピーダンスで終端して使用するかをメーカーで指定しています。
従って、指定以外の負荷インピーダンスで受けて使用しますと、設計性能とは全く違った音が出てしまいます。
MC型の場合は1KΩ以下で受ける小出力型と50KΩ又は100KΩで受ける高出力型とがあります。MC型のインピーダ
ンス特性は、全周波数でほぼ一定なので、負荷インピーダンスが2倍になっても、出力変動と高城の共振ピークの山が
一寸高くなる程度で、音質変化はあまりありません。ところがMM型、IM型は自分自身のイソピーグレス特性が、周波
数が上るにつれて、それに比例して大きくなります。即ち1Kcのイソピーダンスが1~4KΩでありますと、10Kcでは10倍
の10~40KΩにまで達します。従って負荷を50KΩで受けるか、100KΩで受けるかで、マッチングロスのため特性が大
きく変ってしまいます。例えば指定が50KΩのMM型を50kΩ負荷で使いますと、マッチングロスのため2Kc~10Kcの間で
2~4dbの落ちこみを生じ、ピークの山も少しおさえられて適度にシャリついてくれます。山谷が出来ても20c/s~20Kcま
で再生可能なことは確かです。これがMM型特有の音質なのです。これを100KΩ負荷で使しますと、数Kcの谷はなくな
りますが、共振ピークの山が盛り上がって派手に荒れた音質になります。しかし振動系が非常に小さく、共振ピークの全く
出ないIM型カートリッジ(一例としてV社製MD-1009E型)では、反対に指定の100KΩで受けずに50KΩで受けますと
マッチングロスのため、高域でだらだらと落ちこんでしまい、また共振ピークがないため、高城のシヤリついた味つけをする
ことが出来ないわけです。従って聴いた人の中には「鋭さが不十分。カスタネットがおだんご。トランジェソトが悪い。まるい
音。分離性が悪い。」という全く正反対の間違った批評を下してしまうことになります。真に音を愛する読者の皆さんは、この
ような失敗を、どうか二度と繰返さないよう「プリアンプ入力端子はカートリッジ指定負荷インピーダンスで受けること」という
大原則を守ってもらいたいものです。
9 位相に関するトラブル
 カートリッジ、トランス、スピーカー等、コイルを巻いて出来上っている部品には、必ず極性があり、巻き始め、巻き終りの表
示、又は、プラス・マイナスの表示があります。
 特にスピーカーの場合には、極性表示通り、1.5V乾電池の±を合わせて接続しますとコーン紙が前に飛び出すようにな
っています。もし極性不明のスピーカーがあったら、この方法で確かめて下さい。
 万一この表示を間違えて、ステレオの片方のスピーカーの±接続を逆にしますと、左右スピーカーから互いに逆位相音が
出て来ますので、低音域では打消し合って、出なくなり、中高音域では定位感がなくなり、中央のある定点に聴こえるはず
の楽器が、部屋中に飛び散ってしまいます。時によってスピーカーが不良で極性表示の間違ったものが市販されている場
合もありますので注意して下さい。
 キャビネットにスピーカーが取りついていて、端子の±が判からぬときは、サランのすきまから懐中電灯で照らして、電池
を接続し、コーンの動きをのぞいて確かめて下さい。
 この「泣相違い」を起こしやすい個所にスピーカーの他に、マッチングトランスやMC型小出力カートリノゾのインプット・トラ
ンスがあります。左右の配線か正しく、同じくなされているか必ずチェックして使用することが肝心です。
10 ステレオアンプの片チャンみを使用する場合のトラブル
 マニアの皆さんの中で、ステレオアンプを片チャンネルだけ使用し、他のチャンネルを遊ばせたまま各種スピーカーを鳴き
合わせた等の経験がおありと思います。その時、使用せぬ片チャンネルはどのように処置して遊ばせたでしょうか?。
処置の方法によっては大トラブルが発生しますので、ここでガッチリと頭の中に入れておいて下さい。
①真空管式パワーアンプの場合
 一般に真空管式アンプには、アウトプット・トランスが使用されています。その一次側(出力管の負荷側)には何千回という
巻線が施されています。仮りにもし二次側(スピーカー側)に何も接続せず開放にしますと、トランスとして動作せず、コイル
のインダクタンスとして動作し、高域周波数になるに従い、大きなインピーダンス値を示します。従って一次側開放のまま、
信号がパワーアンプに入りますと、(特に高音域成分を多く含んだパルス信号では特に)大きな誘起電圧を、一次側に発生」
し、巻線の絶縁皮膜が破れる放電現象か生じます。即ち「レヤーショート」をおこして、アウトプット・トランスはこわれてしまい
ます。 この「レヤーショート」を防止する方法は一次側のインダクタンスを下げてしまうことですので、二次側端子を導線で
ショートしておけば、信号が入って来ても、一次側には高圧は発生しません。
  「真空管式パワーアンプで出力端子を使わぬ場合、導線か表示インピーダンスの抵抗で短絡しておくこと」をどうか忘れ
ないで下さい。
②トランジスター式パワーアンプの場合
 トランジスター式OTLパワーアンプでは、電流ドライブ動作となりますので、出力端子に接続するスピーカー負荷インピーダ
ンスが小さくなればなる程、出力が増加すると同時に、パワートランジスターに流れる電流も増加することになります。
 従って真空管式と同じ考えで、使わぬチャンネルをショーナしておきますと、信号が入るたびにパワートランジスターに大
電流が流れて、大きな負担がかかります。長時間このまま放置しておきますと、熱によって破壊してしまう恐れがあります。
反対に出力端子を開放して放置しておきますと、信号が仮りに入って来てもパワートランシスターには電流が流れないので
安全です。
  「トランジスター式パワーアンプで出力端子を使わぬ場合開放しておくこと」を合わせて覚えておいて下さい。
11 ショックノイズによるトラプル
①メインアンプに火を入れたまま、セットアップを行わないこと
 とかくアンブを扱い馴れて来ますと平気でメインアンプをスイッチONしたままスピーカーをつなぎかえたり、プレーヤーを接
続更新したりしがちです。これは大変危険なことで、仮りに大出力アンプに何10万円もするスピーカーを接続してあって、一
寸の油断で、プリメインを繋ぐ信号コードのプラグやプレーヤーのプラグがアンプ端子から抜けてしまいますと、スピーカーに
は、飽和出力のハム発振音がとびこみ簡単に破損してしまいます。火を入れる前に配線を厳重に検査し、問違いないことを
確認して下さい。
②端子を無意識につっつかないこと
 普通アンプが正常に動作しているかどうかを調べる簡便方法として、各端子をドライバーの先でつっついてみますが、この
時、ボリュームの音量は出来るだけしぼり、スピーカーに大きなショックを与えぬよう注意して行って下さい。バタバタとボイ
スコイルが底あたりを始めたら、スピーカーの許容量をオーバーしている証拠です。
③マルチ・チャンネル方式に対する注意
 マルチ・チャンネル方式は、一般にウーファー・・スコーカー・トゥイーターの各低中高音専用スピーカーを使用し、各スピー
カーに専用アンプを一台ずつ直結使用して構成させてあります。各帯域はメインアンプの前に位置したチャンネル・フィルタ
ーアンプで分割してあります。従ってもしショック・ノイズがチャンネル・フィルターアンプより前で発生した場合には、そのノイ
ズも帯域分割されてスピーカーーに加わりますので問題ありません。ところが万一チャンネル・フィルターの後でショyク・ノイ
ズが発生しますと、各パワーアンプは、低域から高域まであらゆる周波数成分を待ったノイズを各担当のスピーカーに供給
してしまいます。即ちスコーカーやトゥイーターに低域ノイズが入りこむことになります。
 一方、中高音用スピーカーは振幅が大きく取れない構造ですので、万一大振幅の低音域が印加されますと、振動板が取
り残されてボイスコイルだけ飛び出してしまったり、損焼などの憂目を見ることになります。
 信号コードが端子から抜けてハムが発生し、このトラブルに発展する例が一番多いようです。一瞬のうちに何十万円もす
るトゥイーターが破損してしまうのですから、目の前が真暗になってしまいます。そこでこの損焼から逃げる防止方法として
トゥイーター及びスコーカーには、直列にそれぞれ50μF及び100μF程度の無極性電解コンデンサーや、ペーパー・オイル
等のコンデンサーを入れて、低音域を削除するようにします。耐圧は20V以上あれば充分です。有極性の電解コンデンサ
ー(±の表示があるもの)は理論的に絶対に使用でさませんので注意して下さい。もし使用しますと、信号の負の半波で漏
洩電流が増加し、波型が歪む場合があります。
④テレコ電源はプリから取らぬこと
 プリアンプには、一般に便利な電源ソケットが3個~5個附属しているのが普通ですが、ここからテープレコーダー用の電
源を取りますと、モーターON-OFFの際に火花放電によるポツンと云うショック音がプリアンプに誘導し、大きくテープに録
音されてしまう場合があります。この場合、電灯線の大もとのテーブルタップから電原を取りますと、相当ポツン音が小さくな
りますので参考まてに覚えておいて下さい。
12 電源に関するトラプル
①アンプ設計は日本国内では100Vを中心にしてなされます
 部品の耐圧などは15%以上余裕を持って設計していますので、100Vまでは問題なく使用できます。
 万一100V以上で使用しますと、トランジスター式では、トランジスターが一瞬の間に損焼してしまう心配がありますす。
真空管六アンプでは、出力管のプレートが赤くなってしまいますが、小時間なら、トランジスター式ほどは致命的ではありま
せん。
 反対に90V以下になりますと、各増幅役のバイアス動作が移動し、B級動作の出力部では特にクロスオーバー歪こ(ジュ
ルジュルと尾を引くようなきたない歪音が出る)が増加します。真空管及びゲルマニュウム・トランジスターを終段に使った
アンプは、バイアス変化に対する動作特性がなだらかなため電源電圧が落ちても割合に歪みが増えません。一方シリコソ・
トランジスターをパワー終段に使用したアンプでは、シリコンの性質上バイアス変化に対する動作特性の変化がシャープで、
あるバイアス点での両側では、動作するかしないかのどちらかであります。従って、上手にバイアスの電源変動に対する補
償を行なっていないアンブですと80Vまで電圧が下るとほとんどクロスオーバー歪のために使いものにならないアソプになっ
てしまいます。市販のほとんどの準コンプリメンタリー方式のパワーアンプでは、80Vまで下っても、オシロスコープ上の波形
にクロスオーバー上の歪を観測できませんが、インプット・トランスによるドライブ方式やCE分割によるドライブ方式のシリコ
ン・パワーアンプでは補償が難かしいため、ほとんどが90Vより落ちるとクロスオーバー歪が観測できるようです。
 従って故障なく、歪みの中でも特にきたならしい音のすクロスオーバー歪をさけて使用するには、電源電圧を規定のプラ
ス・マイナス5%以内の所で使用するのが最良の方法であと考えます。日本では95Vから105Vまでの苑囲となります。
②次の例は故障とはいえませんが
 同じアンプを電源周波数の異なる関東(50サイクル地域) から関西(60サイクル地域)に持って行きますと、ハム音を大
きく感ずる場合があり故障ではないかと間違えることがたびたびあります。これは耳のいたずらで、聴感上、60c/sの方が
50c/sよりも感度が2倍三近く良いために、起きた錯覚です。たまにはこうしたバカバカしいトラブルも発生するものなのです。
③トランジスターアンプは…
 電源スイッチをONして20秒以内にスイッチやボリュームをまわすと、バチソガサガサ・チリチリと、大きな雑音が出ます。
これも故障てはなく、回路部品に大容量のコンデンサーを使用していて、時定数が大きいため、スイッチ〇N後、ある一定
値にチャージするまでに時間がかかるためです。このチャージ電流が流れている特スイッチやボリュームを切りかえると、
電圧変化によるノイズや特に大きな接触ノイズが発生するのです。
 アンプ操作ツマミの正しい使い方
アンプの前面パネルには、そのアンプを操作できるほとんどのツマミが配されています。従ってもしそのアンプのツマミの持
つ意味を十分理解していないと、100%そのアンプの性能を引き出して使用できないことになります。そこで市販のアンプ
に共通して使用されている代表的なツマミの名称に従って解説することにし、それぞれの持つ意味を理解して戴ぎたいと思
います。
1 SELECTスイッチ
 PHONO・AUX・MIC・TUNER等の使用目的を切りかえるスイッチです。トランジスターアンプでは特に回路に容量の大
きなコンデンサーを使用しているので、切替時に大きなクリック音が出がちです。大出力パワーアンプを使用の際はスピー
カーを飛ばさぬよう、必ずスイッチボリューームをしぼって切替えるべきです。
 MODEスイッチ
 簡易型のマンブの場合に、STEREO・MONOの2種の切替えとなっており、高級なものではSTEREO・REVERSE・
LEFT・RIGHT・MONO(L十R)5種の切替えが可能です。
 STEREOは、左右の人力言号が各々、指定通りの左右スビー力ーに出て来ます。
 REVERSE (犬ハース) は、左右の入力信号が左右と入れかわってスピーカーに出て来ます。
 LEFTは左チャソネルの入力信号が両チャンネルに出て来ます。
 RIGHTは右チャンネルの入力信号が両チャンネルに出て米ます。LEFT及びRIGHTは、モノラル信号をAUX端子等の
片チャンネルに入れて両チャンネル・スピーカーを鳴らしたい時、便利に使用できます。
 MONO(L十R)は左右両チャンネル信号を混合して両スピーカーに供給するものです。
    ●3 TAPE・MONITORスイッチ
 NORMALとPLAY・BACKを切替えます。このスイッチがありますと3ヘッド(録音、再生、消去)式テープレコーダーでは
録音しながら、その録音された音を再生へッドからモニターすることが出来、録音の失敗なく大変便利に使よます。2へッド
の場合でもセレクト・スイッチの位置にに無関係にワンタッチでブレイバックできますので相当便利だと云えます。
4 LOUDNESSスイッチ
 本来は小音量の際、人間の耳の低域・高域の・感度不足を補償するため、低音高音をシャクリ上げて、聴感上周波数特
性かフラットにする目的でつけられたセールス・ポイントです。しかし実際にはカートリッジやスピーカーの低域高域の不足
を補うために使われているようです。特に最近のブックシェルフ・タイプの小型バッフルや密閉型バッフルでは100c/s以下
で減衰しますので、アンプで補わなければなりません。また管球式アソプなどでは10Kc以上で相当減衰しがちだったり、
DIN規格録再端子では8Kc以上で相当落ちますのでこのラウドネス・スイッチにより、シャクリ上げてやるのも音をフラットに
聴く一方法とも云えましょう。その他、中音域の派手に出るスピーカーシステムの場合このスイッチで低域高域をシャクリ上
げてやりますと、バランスの取れたすばらしい音質となる場合があります。つまりこれはその時の音に応じて、自由に楽しん
で使用するスイッチと云えます。
5 LOW・CUT・FILTERスイッチ
 別名ラソブル・フィルターとも呼ばれており低域雑音を消すものです。
 音楽の成分はほとんど30c/s以上に分布しており、これ以下の周波数成分がスピーカーに入って来ますと、コーン紙が音
なしのかまえでビストン運動をするだけで音としてはほとんど役にたちません。かえって、混変調歪をアソプとスピーカーの
両方で作り出すことになり、ひいてはきたならしい音を再生させることになります。この低域雑音はよ士として、プ主として、
プレーヤーのモーター・ゴロやトランジスターノイズ、カートリッジの針先のへたりによって生ずる直流に近いノイズなどがあり
ます。この状態で30c/s以下をカットしますと、音質不変のままスピーカーのフヮフヮの揺れがスカットなくなり透明な美しい音が再現できます。
 この口ーiカットの特性は、100c/sあたりからダラダラさがりに落ちた特性のものが相当市場に出まわっていますが、これ
では音楽の音質が全く変わってしまいます。 理想的にけ40c/s以上が全くフラットで30気c/sにて‐3db落ち、それ以下の周
波数ではオクターブ12db以上のシャープな切れ方をした特性が良いと思います。
6 HIGH・CUT FILTERスイッチ
 これはスクラッチ・フィルターとも呼ばれていますが、高域の雑音を取り去るためにつけられたものです。高域雑音にはレコ
ード再生時のスクラッチや、ラジオ受言の際のノイズ等があります。市販のアンブには費用がかかる関係で、2Kc位から上が
ダラダラ下りて落ちでてしまう特性のものが使用されていますが、これでは意味がなく、1Kcを固定して上下できる普通のト
ーン回路(高音用)で代用できます。従ってある周波数までフラットで、それ以上の周波数でシャープにに落した特性がやは
り理想的と云えます。この場-3db落ちた周波数が、何種か切替えられるようになったアンプが市販されていますが、一層
便利に使えます。
7 BALANCEボリューム
 一見、不要な存在のように感じられますが、カートリッジの出力差が1~4dbもあり、スビーカーの磁気のバラツキ10~20
%、ボリュームのある回転位置における相互変化が10~40%ときけばこの必要性がおわかりと思います。
 ステレオの同軸ボリュームをまわしますと、左右の中心にくるべき音源が、オバケのように左右にフラフラと動きまわる経験
がおわりかと思いますが、これを故障であるときめつけることはできません。左右を正確に合わせたボリュームの製造は難か
しいのです。ここだけは我慢して、左右の音量が等しくなるように調整してください。
8 TONE調整
①BASS・TREBLE調整
 それぞれ低音・高音を一般には1Kcを固定して、増強、減衰をさせ、調整することが出来ます。両ツマミは、左右チャンネル
が各々独立して調整できるものと、同軸になっていて両チャンネルが同時に同等の特性で調整できるものとがあります。
また、マニア向きのアンプになりますと、高音調整では2Kc4Kc、6Kcなどと切替えて各周波以上で可変出来、それ以下は
フラットな特性を示すものもあります。低音調整も同じように700c/s、500c/s、300c/sと切替えて、各周波数以下が増減
でき、それ以上はフラットという特性を示します。
 一般にトーンコントロールをフラットで使えば、再生される音もフラットだと信じこんでいるマニアが沢山います。反面こうした
マニアが、低域、高域城が6~10dbも上るラウドネス・スイッチをONにして、トーンをフラットにして、得意顔で聴いているも
のなのです。全く矛盾しています。
 一部の音響評論家が、「トーソコントロールはハイファイではない」と宣言してから、世の中が間違った方向に進んでいるの
です。この音響評論家のステレオ装置は、カートリッジ、スピーカー、部屋の音響特性が偶然完全にフラットだったんでしょう。
ですからトーン調整をしたらバランスがくずれてしまうのです。 ところが市販のステレオやスピーカー、カートリッジ、リスニン
グルームの音響特性の影響等、何一つ取っても全くフラットな特性は散財しません。例えば、シングル・コーンの20mスピー
カーでは8Kc以上で音圧が落ちるのが普通です。また部屋の吸音効果が良すぎると、高域が減衰しがちです。また、日本間
では低音部が抜けてしまい、洋間では低音部音圧が上がりこもりがちの音となり、ハウリングすることさえあります。
 ー方スピーカーから出た音の性質は、中音、高音は指向性が強いので直進し、途中でエネルギーが分散しませんが、低音
は無指向性のため横の方にもまわりこんでエネルギーが分散してしまいます。 従ってスピーカーから離れるほど、中・高音
に対する低音の聴こえ方が悪くなります。 このように、フラットに出た音も、聴く場所により、作り変えられてしまうのです。
そこで実際に音を聴いて、不足感のある低音、高音を選んで補正し、聴感上フラットな、バランスの取れた不自然でない音に
変えてやらねばないません。 どうか「トーンコントロールを使わぬと恐しいことになる」という言葉を忘れないで下さい。
②SEAシステム音質調整
  「ランジヴァン」の真空管式モノーラル・グラフィック・イコライザーアンプや、V社のトランジスター式のステレオ・プリアンプ
PST-1000型に開発採用されているSEA方式(Sound Effect Amplifier 音響効果)音質調整が、新しい音の世界に
浮き出してきました。今までの1Kcを固定して、低音・高音を上げ下げやりかたでは、最近のオーディオ技術をカバーするこ
とはできないでしょう。ではSEAシステムの音質調整がどの程度の応用をきかせられるか一寸述べてみましょう。
これを理解して正しく使用しますと、新しい興味深い音の世界に遊ぶことができると思います。V社SEAシステムの音質調整
は、可聴周波を7等分して各帯域が2dbステップでの±10dbの可変できるものです。「ランジバン」のは±8dbの変化がで
きます。
①部屋の音響特性の補正
 再生装置が高級化してくると、今まではやむを得ないとして見過ごしてきた、リスニングルームの音響特性をかえてやらな
いと満足できない気がして来ます。再生装置の特性がフラットでもその部屋の独特の音響特性(残響、反響、吸収、反射な
ど)の影響を受けて全く新しい音に変えられてしまいます。
例えば、洋間で150c/s付近がこもる時は、その部分だけを落としてやります。
②カートリッジやスピーカーの補正 
 カートリッジの共振ピークを削除したり数千c/s付近の谷を持ち上げてMM型臭さをなくしたりします。スピーカーでは低域
不足を補ったり中域の刺激音を取り去ったりしてやります。マッチング・ロスのために高音が減衰した場合、そこだけを補い
ます、
③音の創作ができる
 レコードはもともとあるディレクターが作った音ですので、原音と違うのは当然です、自分なりにディレクターになったつもり
で音を作れかえてみるのも楽しいことでしょう。
④音楽テープ高域不足の補正
 DIN規格録再生端子を使用した際の高域不足の補正等は、理想的に行えます。
⑤ハウリングの防止
 日比谷公会堂こて、ミリオンコンサート協会の江川三郎氏がグークダックス演奏会に使用して、ハウリング周波数だけを取
り去り、全体の音量を約2倍にすることができたという実例もあります。
⑥トランジスターパワーアンプを真空管アンプ用に設計されたスピーカーに接続した際、変ってしまった音質を補正するの
にも使えます。
⑦LCネットワークで設計されたスピーカーシステムをトランジスターパワーアンプを使用してマルチ・チャンネル方式にて
ドライブしますとほとんどの場合200~400c/sの間で盛り上がり50~70c/sで減衰して低音がしまってこもりがちになりま
す。この場合はSEAでこもりを取り去り、低音の不足感を補正してやりますと、改善できます。
耳がよくなる低域別にツマミを上げ下げしていますと、音楽の周波数成分に対する耳の感受性が強まり、バランスのとれ
た音はどういう音かをよく理解できるようになり、一寸音を聞いただけでその音の周波数的欠点が良く判るようになります。
アンプ端子の正しい使い方
 これもアンプを上手に使っていく上で非常に大切なことですので簡単に述べることにします。
1 PHONO端子
 カートリッジを接続する端子ですが、アンプにより、使用が異なるので、そのカートリッジに適合した性能を備えているかどう
かを、まずチェックします。簡単に、次の3点についてまず調べてください。
①メインアンプが最大出力に達する入力レベルは1Kcに於て何mVか?
 カートリッジの規格は標準の周波数レコード(1kcの信号を5cm振幅でカッティングしてある)をかけて何mV出力が出るか
で決められており、実際に音楽のピーク音量時にはこの5倍の出力が出ます。したがってもしここに1mV出力という規格の
カートリッジがあったとしたら、ピーク時には5mV出力が出ます。従って5mV入力でパワーアンプの最大出力が得られる
 PHONO端子は一般にハイレベル用とローレベル用がありますが、普通級のアンプでは前者の端子だけを持ったものが
ほとんどです。ハイレベル端子は一般に入力が1~5mVで最大パワーに達するように設計されていますのでMM型・IM型
・高出力MC型のカートリッジが使用できます。ローレベル端子は小出力のMC型専用で出力0.1~1mVのカートリッジに
対して使用できます。ローレベル端子で、更に利得をかせぎ0.01~0.1mV出力のカートリッジまで使用できるものもあり
ます。ハムや雑音の関係で初心者はインプット・トランスで昇圧し、ハイレベル端子を使用するのが安全と思います。
②PHONO端子入力は最大何mVまで歪まずに入るか?
 皆さんよくご承知と思いますが、カートリッジ出力は非常に小さい為、アンプの音量調整ボリュームの前にヘッドアンプをお
いて利得を稼いでいます。従って、端子から直接ヘッドアンプに信号が入ってしまう為、入力レベルを調整できず、大入力に
対してはヘッドアンプで歪んでしまいます。何ミリボルト入力まで歪まずに入るかということも、美しい音楽再生には重要なこ
とです。現在市場に出ている出力の大きなカートリッジはオルトフォンのトランス付きMC型で10mV出力とされていますの
でピーク値で50mVまで達します。市販のアンプのハイレベル端子を調べますと、55mVまで歪まずに印加できるから120
mVまで入るものまでいろいろありますが、やはり余裕を持ったものが理想的と云えましょう。
⑤PHONO端子入力インピーダンスは何KΩか?
 前にも述べましたが、カートリッジの負荷インピーダンスは指定されていますので、そのアンプが指定通りの入カインビー
ダンスを待っているかどうかを接続前に調べて下さい。ハイレベル端子は一般に50KΩに設計されている場合が多いので
すが、一部のMM型IM型は100KΩで受けるよう指定されており、万一これを50KΩで受けますと、マッチングロスのため
高域特性が大幅に変ってしまいます。また100KΩに設計されたアンプに指定のカートリッジを接続しますと、高域で荒れた
音になります。万一仕様が違う場合は、アンプの入力インピーダンスを改造するか、あるいはそのまま使用してSEAシステ
ムの音質調整により特性をなおして使います。
2 テープヘッド端子
 プリアンプを持たないテープヘッドだけのテープ・プレーヤー用につけられた端子で、イコライザー特性を普通 19cm/sec
スピードのNAB補償カーブに選んで調整してあります。従ってもし9.5cm/secスピードで使用する場合は1Kcを固定し10
Kcにて7.5db程度トレブル(高音調整)を上げて使用します。
3 AUX・TUNER端子
 一般に0.1V人力でパワーアンプの最大出力が得られるようです。入力インピーダンスは100KΩ以上あるものが理想的
です。真空管式では端子のすぐ後にメインボリュームがあるので、許容最大入力は無限大です。トランジスター式では、ノイ
ズの関係でボリュームをアンプの後に配置する場合いが多いので、最大許容入力がきまっていて、それ以上加えたい場は
歪まぬよう、半固定ボリューム (100~500KΩ位)を端子の前に置いて入力制限を行なう必要があります。600ΩBTS
規格で信号を送りこんで来る場合には必ず600Ωの純抵抗で終端し、レベルが大きい場合には更に100KΩ半固定ボリュ
ーム等で適当なレベルまで落す必要があります。
4 DIN規格録再テープ端子
 一本のコード(4芯)でテレコとアンプを結べば、録音再生ができる非常に便利なソケットですが、素人向きで、ハイファイで
はないことを前記しました。この規格ではハイインピーダンスで取り出し、ハイインピーダンスで印加しますので、周波数特
性は8Kc以上でガタ落ちになります。従ってこの端子を使う場合はSEAアソブ等で高域補正して再生して下さい。
5 テープREC端子とPLAY・BACK端子
 ほとんどのテープレコーダーに適用できます。REC端子から信号を取り出しテレコ入力端子に録音し、テレコ信号出力端
子から取り出した再生信号をPLAY・BACK端子へ印加します。ステレオの場合は4本のシールド線を使用しますので一寸
やっかいですが、DIN規格と異なり、比較的、ローインビーダンスで印加できますので、S/Nもよく、高域の減衰もなく周
波数特性もフラットでハイファイの世界に属します。
6 プリアンプ出力端子
 メインアンプまで信号を送るために、シールド締線をかなり長く引きまわすので、分布容量が影響して高音減衰を生じます
が、出力インビーダンスを調べて1KΩ以上なら10m程度引きばしても大丈夫です。万一10KΩ以上の場合にはせいぜい
引きのばしても1m程度にとどめるべきです。 
 真空管式、カソード・フォロワー出力回路は、出力インピーダンスはほとんどの場合1KΩ以下に入ります。プレートから出
力を取り出す場合には、普通10KΩ以上となります。
 トランジスター式の場合、2段増幅、直結で後段コレクターから出力を取り出す回路でも、もし後段から前段に電圧負帰還
が充分にかかっている回路なら、出力インビーダンスは100Ω程度と低くなり、充分使用できます。
 2段直結で後段がエミッターフォロワー出力で出ていても、正帰還をかけて利得をかせぎ、その分だけ負帰還をかけて歪
率を非常に少なくした回路を使用したアンプも市場に出ています。この場合、エミッターフォロワー回路なので、出カインピー
ダンスが一見低いように思われますが、5~10KΩと大きくなりますので注意して下さい。
 3段直結で、初段、2段で増幅し、終段をエミッターフォロワー出力とし、終段エミッターから初段に充分な電圧負帰還をか
けた高級回路を使用していれば、出力インピーダンスは、完全に1KΩh以下、10KΩにては10Ω台の低い値が得られ全く
理想的です。
 以上プリアンプ出力として一般に使われている回路の性質をいくつか述べましたが、要は規格を調べて分相応の使い方を
することが大切です。
 次にメインアンプを接続する場合、プリ出力に何KΩの負荷までかけられるかという問題があります。プリアンプ出力回路に
負荷抵抗を接続し、その抵抗値を少しずつ小さくして行きますと、出力のノンクリップ電圧(無歪電圧)は除々に小さくなる性
質があるのです。従って、一般的な目安として「プリアンプ出力には10KΩ以下の負荷を接続しないこと」を守って下さい。
万一パワーアンプの並列接続のために負荷が10KΩ以下になったら、プリアンプで歪む前に、パワーアンプは最大出力を出
せるかどうか確認の上使用して下さい。一般にパワーアンプは1V入力で最大出力に達しますが、現在市販のほとんどのト
ランジスタープリアンブ出力は10KΩ負荷まで下げても一応1Vはノソクリップで取り出せることを調べてありますので、参考ま
でに記しておきます。
7 パワーアンプ入力端子
 一般市販のパワーアンプは入力オ。0.7~1.5Vで無歪最大出力に達するように設計されているようです。パワーー・ア
ンプの入力インピーダンスはプリアンプ出力の負荷になる関係で、一台使用の場合には10KΩ以上必要で、多数並列運転
をする場合は100KΩ以上あると理想的です。最近の高級パワーアンプは皆80KΩ以上確保しているようです。
8 パワーアンプ出力端子(スピーカー端子)
①真空管の場合(出力トランス使用)
 インピーダンス表示が4・8・16Ωなどと出ております。スピーカーのインピーダンスをこれにあわせて接続して使いますと、
出力・歪率共にマッチングが取れて最良の性能が得られます。スピーカのインピーダンスが表示より増えても減っても、出
力は落ちますが、周波数特性がスピーカーのインピーダンス特性によって大幅に変化してしまうという問題はそれほど生じ
ません。
②トランジスターの場合(OTL回路)
 端子は出力トランスなどを使用しないので一つしか出ていませんが、この回路の性質上、定電圧駆動のため負荷インピー
ダンスが小さいほど出力が大きく流れ込みます。一般に16Ω負荷は8Ω負荷の場合の約3分の2だけしかパワーを取れま
せん。そのためにスピーカーのインピーダソス特性が、周波数特性に大きく影響し、インピーダンス特性の山ではその周波
数で出力が減り、谷では増え大幅に音が変ってしまいます。これががトランジスター臭い音の一原因です。
 大出力アンプては4Ω負荷をかけますとかなりトランジスターに負荷がかかりますので、保護回路を働かせてアンプの動作
をとめるよう工夫してあります。8Ω以上のスピーカーに対しては全く問題ありませんが、万一4Ωスピーカーを接続した場、
保護回路が働いてしまって困るような時はスピーカーに2~4Ω位の10~20w型ホーロー抗抵を直列に接続すればOKです。
 また、トランジスターアくプは一般に8Ω負荷を最適負荷としていますので、複数個のスピーカーを使用したい場合は直列・
並列を組み合わせて、合成値ができるだけ8オームに近ずくようにして使用して下さい。
 また、ヘッドホーンの証人許容入力は、マイラー振動板使用のものは100mV、コーン紙使用のものは200~500mVで
すので、パワーアソプ出力から100~300Ωの保護抵抗を通してヘッドホーンに出力を導いています。この場合のヘッドホ
ーンは8~10Ωの低インピーダンスののものですが、市販のアンプの中には10KΩ用高インピーダンスのヘッドホーンを指
定したものもありますから注意して下さい。
 ジャックのつき方は、モ二ター用として単にスピーカーに抱かしただけのものと、差しこむとスピーカーが消えてへッドホー
ンに切り替るもの、へッドホーソはつなぎっぱなしでスピーカーをON-OFFするスイッチのつしているもの等があります。
二番目の方式はスピーカー回路にヘッドホーソとの切替接点の接触抵抗が直列に入ります ので、高ダンピングアンプでは
ダンピングファクターのロスがあります。ヘッドホーンの振動坂は大量の制動を受けていますので、最大振幅でも0.1mm
以下です。従って電気回路にに保護用の100Ω抵抗が直列に入っていても出て来る音のダンピングはほとんど悪くなりま
せん。
9 ACライン・ソケット
 プレーヤーやチャソネルフィルター、チューナー等の電源が取れるよう親切につけられたソケットで、パワースイッチと連動
のものと無関係のものとがあります。運動のものは、スイッチの電流容量をオーバーしないように使用すべきです。無関係
のものは、ソケットのついているプリまたはパワーアンプのコードの容量できまりますので、一応チェックした上で使用して下さい。
以上1967年に書かれたものです。今読んでも非常に参考になると思います。
2009年7月6日  2008年7月21日