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オーディオの歴史
 
モノーラル再生の部屋
1940年前後の音響システムで当時のオリジナル・レコードを聴くのも良いですが新録音のCDもモノラルで聴くのも又粋です
それぞれの音源を自分なりに鳴らすオーディオは実践です
Room 1全景
 
 
 
 
   
   

 私のヴィンテージ・オーディオの原点は1972年発売のラジオ技術社 ステレオ芸術8月号です。
 特集として「我がいとしの銘器(クラシカル・オーディオ)たち」として西条卓夫さんが 
「クレデンザ(アメリカヴィクター系)と超クレデンザ(
HMV No202,203)、池田圭さんがウェスターン15Aホーン伊藤喜多男さんがWE91型アンプ大木恵嗣さんがタノイタンノイ)、浅野勇さんがEMI EPU-100ステレオ・ピックアップ、クワードQCコントロール・ユニットとⅡアンプ、リーク・ダイナミック・ピックアップ、マランツ ステレオ・コンソール♯7コントロール・センター リーク ポイント・ワン アンプTL/12とバリスロープⅡ、アンペックス ♯1200、フィリップス  EL-3312A、JBL ハーツフィールドD-30085 スピーカー・システム、アンペックス ♯600テープレコーダー英ウェストレックス 20 /80型 スピーカー・システム英ローサー TP 1型コーナー・リプロデューサー、 
五十嵐一郎さんがデッカ・デコーラをそれぞれあげていました。
 黄字の機種を私が現在も使用しています。
 
system① JBLハーツフィールドを鳴らす為のシステムです。
なかなか鳴らないスピーカーでメインアンプを選びます。まあまあの音になり
ました

James B.Lansing・C30 HARTSFIELD {1953}
←McIntosh MC-30(6L6GCpp)←McIntosh C-8←テクニクスSP10MkⅡ
←GRAY Model PK-170:Viscous damped 16"←PICKERINGモノカート、=FAIRCHILD Model 281A 16":Transcription Arms←FAIRCILD Model 215A C
artridge、NEUMAN DZT専用アーム ←NEUMAN DZT=MARANTZ CD63 
 

 
     
 

音の逸品館 (1926~2016) vol. 25

JAMES B. LANSING SOUND INK
Model D30085  "Hartsfield" {1955}
初期型でシリアスN0.374の375付きでエンクロジャーが裏まで一体構造の
珍しいモデル。

★Exponential horn: disigned primarily for JBL 085 theater
 speaker system
★features long exponential horn path for bass response, and
built-in "Koustical Lenz"assembly for wide horizontal and
narrow vertical diffusion of highs
★ height453/4"h×47"w×241/2d 
★conetemporary woods:mahogany (dark or light finish),birch
(natural finish), korina (blonde finish); premium woods:maple,
oak (light finish), prima vera (natural finish), walnut (dark or l
ight finish),
Model D30085 (Model C30 enclosure with 150-4C woofer, 3
75 driver,H5039 horn-lens assembly,
N500H crossover) $787.50 、 Premium woods $817.50、 
 
JBL D30085 Hartsfield JBLハーツフィールドについて   
Stero Sound 「音の世紀」より 
 細谷信二著
 
JBLのD30085ハーツフィールドの実物を、筆者最初に見たのは、大阪万
博が開催された年(’70)だった。(中略) そしてその数年後、山中敬三先
生のリスニングルームに鎮座したハーツフィールドの音に驚愕した。
 ホーンならではの伸びやかさをもつ低音と、まったく矛盾するような言葉に
なってしまうのだが、スッと切れ味のよい低音、とくにジャズでのバスドラム
のバフッという風のような低音が、皮膚感覚で捕らえられるのだ。さらに数
年後には、岩崎千明先生の部屋にもハーツフィールドが入れられた。ここ
ではズシッとした重量感のある低音と鮮やかさよりも渋味を感じさせる中高
音とがバランスして落着きある音を聴かせた。D30085ハーツフィールドは、
ウィリアム・L・ハーツフィールによって開発された。彼は、ワシントンDCに
ある政府組織の標準規格局に席をもつかたわら、自分のホビーとしてスピ
ーカーシステムを組み上げていた。クリプッシュホーンを独自にモディファイ
アしたコーナー型ホーンシステムを作っていたという。いっぽう当時東海岸
に住んでいたJBLの販売担当重役であったレイ・ぺぺは、AESで同じ部署と
なっていたハーツフィールドと出会い、彼の組んだスピーカーシステムを知
ることになる。そのころJBLは劇場用のスピーカーユニットをウェスタン・エレ
クトリックやRCAなどに供給していたはずで、その時点では一般販売されて
いなかったと思われる150-4C38cmウーファーと375ドライバーユニットは、
劇場用の型名のままながら、スムーズにハーツフィールド氏の手に渡った
のだろうと思われる。ただし、375に使われている537-509ホーン・レンズ
は、このハーツフィールドのためだけに、バート・ロカンシーが開発している。
 
JBLから発売されたのは、1954年ごろのことだった。
そして’55年には「ライフ」で、『夢の究極のスピーカー』として紹介され、
JBLの名は全米に一躍知られることになるのだ。

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
1955年JBLカタログ
1956年JBLカタログ
 

1957年JBLカタログ
 
1962年JBLカタログ
1964年JBLカタログ


     
 
 

McINTOSH Model MC-30
マッキンが初めて家庭用に作ったメインアンプ、1955年 
Power output 30bnwatts continus
★frequency response 20 to 30,000 cps ±0.1 dB at 30 watts,10 to 100,000 cps± 1dB at
15 watts
★harmonic distortion less than 0.33 % at 300 watts,20 to 20,000 cps 
★hum and noise -90 dB 
★damping factor 12 or better for 4, 8, and 16 ohm output, 16 for 600 ohm output
★600 ohm output balanced to ground 
★tubes are 12AU7, 2-12AX7, 12BH7, 2-1614,and 5U4GA
★131/8"×8"×8",301/2 lbs
★$143.50
マッキントッシュについて (山中敬三氏著「オーディオ博品館より)
アメリカの高級アンプメーカーの中でも、マッキントッシュはいろいろな意味で稀有の存在といえる。マイクログルーブ・レコード(LPレコード)の登場とちょうど期を合わせたように、スコットランド系アメリカ人フランク・マッキントッシュにより創設されたこの会社は、以来四十余年にわたり一貫して高級アンプを造り続けてきた・・・・・
 しかも同社のポリシーとも云えべき一つの姿勢を常に保ち続けながらである。ゴージャスで、かつ細部にまで行き届いた暖かいキャラクターが、最初の製品から最新のものまで共通のベースとして感じさせてくれるコンポーネントが、およそ他のブランドにあっただろうか。例えば同社の創立当時、H・H・スコットやフィッシャーあるいはマランツなどの各社が、同じ高級アンプメーカーの雄として、それぞれが独自のキャラクターを持ち、覇を競い合っていたが、いずれもいつの間にか経営の主体も変わって、当時のイメージとは完全に異なった会社となっている。このことひとつをとってみてもマッキントッシュ社の存在のユニークさは明らかだ、といって同社を単に旧態以前とした保守的なイメージのみでとらえるのは決して当を得てはいない。その製品の変換を辿れば明らかなのだが、高級品の必須条件ともいえるよい意味での保守性は順守しながら、新しいテクノロジーを積極的に取り入れる体制を崩さなかったことが、同社を今日あらしめた大きな原動力となったのである。

 
 
 
 
McINTOSH Model C-8 C-8 Preamplifier
レコードコンペンセーターと呼ばれる低域と高域側にそれぞれ5つのスライ
ドスイッチが付いていて
初期のLPやSPに対応できる。1955年 
Less than o.3 % distortion 20 to 20,000 cps at four volts output  
★five turnover and five rolloff slide switches for exzct record
equalization ★five-position rumble filter 
★bass affords+18db and -20db at 20cps, treble +17db and -20db
at 20,000 cps
★hum and noise level -110 db referred 0 input
★variable load and magnertic^constant amplotude switch on one
phono channel  
★five input including two phono, each with level control  
★two main and one tape outputs, each cathode follower type
★three switched a.c. outlets  
★101/8"×71/2"×39/16"  ★$88.50     
 
 
McINTOSH マッキントッシュ C8 について    
 
Stereo Sound 「音の世紀」より 
  篠田寛一氏著

マッキントッシュのC8は、45年ほど(2000年当時)前に登場した真空管
式のモノラールアンプである。このモデルはレコードコンペンセーターと呼
ばれる回路を装備しているのだが、これはたんなるフォノイコライザーでは
ない。低域(ターンオーバー)、高域(ロールオフ)側にそれぞれ5つの周波
数が設定できるスライドスイッチが付いていて、それらを操作することで
RIAAはもちろん、RIAAカーブが国際的に採用される以前に製作された初
期のLPやSPなど様々な録音特性を持つレコードのほとんどすべてに適応
する再生カーブを作ることができるというものなのだ

 
 

音の逸品館 (1926~2016) vol.94

McIntosh C8 Professional Audio Compensators
高域・低域をそれぞれ5個のスナップスイッチによるレコードイコライゼーション
操作、それに5段切替のランブルフィルターとオーラルコンペンセーターによって
25×25×4×4=1000通りの周波数カーブを得られる点だ。50年代のLPは各社で
イコライザーの定数が異り、SPを含めて沢山のレコードを所蔵する音楽ファンや
オーディオマニアには、この無限とも言える操作機能は大きな魅力だったに違
いない。B電源とヒーター電源をパワーアンプなどの電源から供給されるが別に
電源内蔵のモデルC-8Pがあった。クロームメッキの上蓋を取り去るとベークの
基盤上に表面・裏面別々に抵抗とコンデンサーを並べるマッキントッシュ配線を
見ることができるが、ファンクションスイッチのシャフトを伸ばして、ウェハを入力
端子に接近させ、シールド線を極力排している、現代アンプにも通じる発想が見
られる。その他全入力chに入力レベル調整や、フォノ2には12kΩから52kΩの連
続の負荷コントロールがあるなどマッキントッシュの意気込みが感じられる。
1955
入力感度/インピーダンス:Phono1:5mV
/100kΩ,Phono-2:5mV/6.8k~52kΩ,
Tape/Tuner 500mV/500kΩ,Mic 5mV/100kΩ
定格出力:Main 2.5V,Tape 0.5V
ゲイン:Phono1:53dB,Phono2:53dB
Tape/Tune:15dB
使用真空管:12AX7×3
重量:3.6kg

 
 
 
 
 
 

音の逸品館 (1926~2016) vol.95

McIntosh C108 Audio Compensator

1954年に登場、オーディオ・コンペンセーターと名ずけられた最初のプリアンプ。
低域側(ターンオーバー)が950Hz/750Hz/580Hz/400Hz/280Hz、高域側(ロール
オフ)が5dB/10dB/15dB/20dB/25dB(10kHz)と、それぞれ5個のコンペンセーショ
ン・スイッチが設けられている。そのスイッチを取り扱い説明書通りにセットする
ことで、かなりキメ細かにPHONOイコライザーの補正ができる。...
さらにトーンコントロールやオーラルコンペンセーター(ラウドネス)さらにはランブ
ルフィルターまで付いている。PHONOイコライザーは3段K・K回路だが、低域は
NF型、高域はCR型にし、安定性を確保。
入力:5系統
ゲイン:Low Level Magnetic Cartilage・48dB(ターンオーバー20kHz),
High Level Magnetic Cartridge 40dB
(ターンオーバー20kHz)
Low Impedance Mic,FM-AM Tuner・30dB
使用真空管:12AX7×3
重量:2.7kg

 
 
 
 
 

音の逸品館 (1926~2016) vol. 93

Barco EMT 930 at
慣性質量の大きなアルミ合金鋳造ターンテーブルをヒステリシス・シンクロナス
モーターでリムドライブする。シャフト、軸受け、モーター等、各部の機械工作精
度・強度は抜群。ターンテーブルは二重構造でクイック・スタート/ストップが可能
など実用面での使い勝手もよい。
トーンアーム部:オルトフォンRMA297.(私が付け替える)
形式:ダイナミックバランス型
実効長:297mm
適合カートリッジ:TSD15,TMD25
ターンテーブル:直径33cmアルミダイキャスト製(メイン)
プレクシグラス製(サブ)
ワウ・フラッター:0.075%
SN比:40dB
重量:23kg
専用インシュレーター:EMT 930-900

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

音の逸品館 (1926~2016) vol. 56

EMT RMA229S
ダイナミック バランス型
1958

 
 
 
 
 
 
 

音の逸品館 (1926~2016) vol.70

Revox B225
再生周波数:20~20000Hz-0.6dB
SN比:96dB
高調波比率:0.006%
出力レベル/インピーダンス:Line2V(固定)
0~2V(可変)
1984

 
 
 
 
 
 
 
 
 
  

音の逸品館 (1926~2016) vol. 58

無線実験 宮崎良三郎さん設計製作
BPN(バランスド・ポジネガティブ・サーキット)方式を補助に使った16Ω/40W
EC33C OTLアンプ

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

音の逸品館 (1926~2016) vol.63

金田(Kaneta)式A級DC50W-50W
パワーアンプ [音研小泉永次郎氏モデル]
初段2SK30AGR,終段2SA649,2SC218
電源は高圧側,低圧側ともに709を用いた高速電源。位相補正高圧側は620pF,
24pF
低圧側1500pF,62pF。コンデンサーは双信のディップ•マイカを使用。
709のレベルシフトのE,F,Trにより音が驚く程変わりソニーの2SC1811,2SA896を
使用。製作はラジオ技術ライター石井義治氏に願いしシャーシー及び塗装は美
獅真BF中江清氏にお願いしました。
1979

 
 
 
 
 
 
 
 
 
マランツ CD63
1982年にCDプレーヤー第一号として発売された。オランダ・、フィリップ社が
それまで培ってきたデジタル技術・光学技術・メカトロニクス等を集大成した
モデルで、1980年からは日本マランツも開発に参画。日本円で189,000円
という当時としては高額製品だった為、日本のみならず海外でもマランツ・
ブランドで発売された。駆動メカニズムは独自のスイングアーム型CDM-0
(後にCDM-1)、D/A変換回路には、当時としては他に類を見ない4倍オー
バーサンプリングデジタルフィルター+2次ノイズシェイパーと、14ビット型DA
CのTDA1540を左右独立に採用。アナログフィルターは3次ベッセル型。
        
 [#]SS誌参考
MARANTZ CD63について  Stereo Sound 「音の世紀」より 
 傅 信幸氏著
世界で初めてコンパクトディスクとそのプレーヤーが日本のマーケットで発
売される前、フィリップスの子会社である日本マランツにCDプレーヤーの
試作機が届いた。発売時にはマランツ・ブランドのCD63となるそのプレー
ヤーが通関した時の参考価格にわたしは驚いた。たしか58万円だったと記
憶する。まもなく製品を発売するCD63の予定価格は18万9千円になったの
だ。新しい規格を立ち上げるためには「こういう無理もするのだなあ」と、妙
に私は納得したものだった。CD63はCDの16ビット信号を14ビットで処理し
ており、技術的には見切り発車だったと言えるだろう。それでいて他社に先
駆けてディジタルフィルターを搭載して急峻に切るアナログフィルターの害
から逃れていた。そしてCD63のコンパクトなまとまりよさをわたしはほれぼ
れとして見つめたものだった。選曲は1曲のみで10キーはなくリモコンさえ
ないが、この割り切った商品企画の見事さにはほれぼれとした。気張った
HiFi調ではないまとまりのいいサウンドバラスにも感心した。CD63には、
フィリップスというエレクトロニクスの超巨大メーカーが考える新しい音楽生
活のための道具とは何か、という提案がしっかりと凝縮していたのだった。
 
 
 
 
 
テクニクスSP 10MkⅡ
オリジナル・アルミ製、亜鉛製、砲金製のターンテーブルで聞き比べ砲金がベストと判断し自作糸廻しのプレーヤーを製作。砲金製ターンテーブルは友人にゆずり、亜鉛製を残して使っています。
 
 
グレイ #108
有名なオイル・ダンプ型のトーン・アームがこれである。アーム取付部の上部はコップ状のオイル・カップとなっていていて、中央部にはトーン・アームを1点で支持するためのタングステン・モリブデン合金のピポットが上方に向って突出している。トーン・アームには中央後部にオイル・バスに浮かぶ下方に突出した半球と、その中央部は凹んでいて1点指示用の軸受が設けられている。
 トーン・アーム部は全体が比率の大きなテーパー状のП型チャネルで構成されていて、後端部に大きな固定のカウンター・ウエイトが取り付けられていた。トーン・アームの先端はオフセット角を持たせて曲がっている。全体は中央後部の1点支持部でアーム取付部に支持され、この支持部を囲む半球部は、制動用の粘着の高いシリコン・オイルを介して、アーム取付部のオイル・カップに半ば浮かぶように結合されることになる。1点支持部の非常に鋭敏な応答性能を、このシリコン・オイルによって適度の制動を行うことにより、低い周波数帯における不要な共振と、外部からの不必要な振動を制動するのに大きな効果を得ている。このオイル・ダンプ型トーン・アームは、むしろプロフェッショナル用として設計されたと考えるべきで、特に放送局のように放送中にはどのような事態にあってもレコードのトラッキングは続行しなくてはならず、たとえばレコードがそのために傷が付いてしまっても、針トビ、トラッキング不能の状態に陥らないようにトーン・アームをシリコン・オイルの粘性で制御してしまう、というのがほんとうの目的だったといえる。
                  海老沢 徹氏著 「フォノ・カートリッジ大全」より
ピッカリング D260
 
ムービング・アイアン(可動鉄片)の代表であるピッカリングのカートリッジはバランスド・アーマチェア型で1.5mmの直径の電磁軟鉄、ミューメタルなどの磁性材料で作られていて、先端部にはLP用(1ミル)、またはSP用(3ミル)の半径の先端球面を持ったサファイア、またはダイアモンドのスタイラス・チップが取り付けられ、アーマチュアの反対の端は、厚さ0.2mmのベリリウム銅の板に半田付けされて、スタイラスを構成している。また、レコードの回転に伴って、そのスタイラス・チップがレコードの音溝の摩擦力で回転方向に引っぱられるのを防ぐため、アーマチュアの先端部に近い所からピアノ線で回転方向と反対の方向に引っぱって、スタイラスの正常な位置を保つ役目を持たせている。スタイラスを構成するベリリウム銅も、細いピアノ線も、硬い高弾性材料も不要な振動を起こしやすく、しかもその振動を保持する傾向が強く、音響再生装置、とくにその入口の振動系としては望ましくないこの性質を低減するために、スタイラスを構成するアーマチュア、ピアノ線およびベリリウム銅の板と、コイル、ポールピースなどの周辺には、高粘度のシリコン・グリースが充塡されていて、その粘性抵抗によって、不必要な振動の発生を防止している。このように苦労して振動系の機械的レゾナンスをダンピングしたにも関わらず、材料本来の音色もわずかに残っているらしく、素直な周波数特性からはちょっと外れた華やかな音色を持っていた。 しかし、それはそれで魅力のある音でもあったし、出力電圧が数10mVも得られ、針圧も5~7グラムと軽くすみ、使いやすいこともあって、愛用者も多か った。   
 海老沢 徹氏著 「フォノ・カートリッジ大全」より
 
 
 
 
フェアチャイルド 281Aアーム
フェアチャイルド #282
 
ステレオ時代初期を代表するMC型カートリッジの1つにフェアチャイルド232がある。このカートリッジとともに発表された非常に仕上げのよい優美な外観を持ったトーン・アームが282というモデルがある。ピッカリング型を思わせるような水平方向のもの回転部を持った直線アームは、途中で上下に動作するゆるやかな優しいカーブを持ったサブアームと、小さなボール・ベアリングを持った
軸受で結合されている。このサブアームはスプリングで負荷されていて、適正針圧を与える調整が可能な構造となっている。アーム後端部には、ピッカリングのトーン・アームと同様にカウンタ・ウエイトが目立たぬように取り付けられていた、水平方向の回転モーメントを高くしている。このトーン・アームは232のみならず、それ以前のフェアチャイルドのモノーラル用カートリッジや、他社の1/2インチ取付寸法のカートリッジも使用できるユニバーサル性を備えていた。これもフェアチャイルド製の、ダブル・ベルト・ドライブの412シリーズのターンテーブル・システムに搭載されていた。このプレーヤ・システムは、フェアチャイルドで開発されたステレオ用カッティング・システムの一部を構成していて、ディスク検聴用として使われていた。半ばプロフェッショナル使用として作られていて、そのためにこのトーン・アームの構造は、質実剛健で、簡単なもので確実な動作を目指しているにも関わらず、それを窺わせない美しい外観と仕上げは、フェアチャイルドのオーディオに対する心意気を伝えるに充分なものがある。

          海老沢 徹氏著 「フォノ・カートリッジ大全」より
FAIRCHILD RECORDING
EQUIPMENTCO. Model 215A
フェアチャイルド Model-215
 
MC型は、カートリッジの発電方式として、電気録音方式の始まったころに、英国のEMIで、ブルー ムラインによってしすてむシステム化されたといわれている。しかし出力電圧が低いため、実用化されたのは真空管も含めてエレクトロニクス技術が長足に進歩を遂げた、1940年代の後半に入ってからである。そのMCカートリッジの嚆矢となったのがこのフェアチャイルドのシリーズである。
 先頭を切って出現しただけあって、このフェアチャイルドの200シリーズは、その構造、性能ともに卓越していて高級カートリッジの代名詞のような存在であった。
            海老沢 徹氏著 「フォノ・カートリッジ大全」より
 
 
 
ノイマンDZT専用アーム
FAIRCHILD RECORDINGEQUIPMENT CO.
Model 281A Transcription
Arm
Low Horizontal pivot position andlow vertical mass allow perfect results from
warped records
★instrument gyro pivots
★lateral resonance below 20 cps with good quality cartridges
★adjustable styius pressure and mounting height  
★minimum tracking error
★plug-in slides accommodate all standardcartridges
★built-in detent eliminates need for arm rest and prevents accidental stylusdamage
★$39.95 1958
 ノイマンのと関係が深かったテレフンケンのスタジオ用コンソールのSZ4が、EMTのモノーラル用プレーア・デッキのR80そのものであったことだ。ノイマンではスタジオ用コンソールをラインナップしていなかったことを思い合わせれば当然のことなのだが、そのSZ4のトーン・アームとカートリッジがオルトフォン1/EMTでなく、DZTというノイマン製であったらしいのもちょっとした判じものめいていておもしろい。

               海老沢 徹氏著 「フォノ・カートリッジ大全」より

ノイマンDZT カートリッジ
 
 
 
 
 
電音PUC-3LS
フェアチャイルドとほぼ同じ構造のMC型が、日本電気音響株式会社(現在のコロンビア・デンオン)で製造されていた。PUC-3,PUC-4Jである。特にPUC-3は、当時の高級プレーや^であるTTOと組み合わされて、私たちにとっては夢のような存在であった。PUC-3は一部の高級オーディオ・ファンからNHKなどの放送局やレコード会社などまで広く愛用されていた。内部の様子は、フェアチャイルドのMC型そのものといってよい。磁気回路は簡単そのもので、アルニコ系の浅いU字型のマグネットと、その両先端部に電磁軟鉄で作られたポール・ピース、という構成である。 
            海老沢 徹氏著 「フォノ・カートリッジ大全」より
 
system②DECCA DECOLA {1950年}
 
OsramPX25pp、Goodmans 3スピーカー(2種)使用
 
デッカ・デコラ
グットマン・3スピーカー・メカニカル2Way
ガラードオートチェンジャー
systemVOIGT DOMESTIC HORN {1934年}
←Quad22+Ⅱ(KT66pp)←Garrard Model 301
←Ortofon RA212←EMT OFD25+SONY Discman
ヴォイト・ドメスティックホーン 
1934年英国のP.G.Voit作
6inのメインコーン,3.5inのサブコーン、フリーエッジ糸吊りセンターダンパーフィールド型スピーカーを使用、両壁面と床面による音放射を利用した折り曲げ型ホーン
 

音の逸品館 (1926~2016) vol. 62
ヴォイト ドメスティックホーン
英国のダイナミックスピーカーの技術的発展の中で活躍したPaul Gustavus
Adolphus Helmuth Voigtが Voigt Patents Ltd.の会社を持ち、1926年から1933年にわたりスピ ーカー特許を次々と取得し、1933年には「Tractricホーン」と結合した特徴あるコーン・ダイナミック型ドライバーを先陣を切って発表。
このスピーカーは高能率で広帯域再生を狙ったホーンスピーカーを実現する為に開発された。
放送やレコード録音にコンデンサーマイクロフォンやベロシティーマイクロフォンが使用されるよう
になった1934年頃からは広帯域再生に注目が集まるようになって、ヴォイトはこれに対応して同年に室内のコーナーにホーンを置き、両壁面と床面による音放射が改善できることを利用した低音再生用折り曲げホーンを製品化した。
このホーンはPA用やトーキー映画館ホーンスピーカーと違って低音再生帯域を効率よく再生しています。
これはクリプッシュ型ホーン(1941年)よりも早く、家庭用ホーンスピーカーの新しい形態として登場しました。
(無線と実験誌より)

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
     
     
     
     
英国の工芸品
 
 
 
 

音の逸品館 (1926~2016) vol. 96

QUORD 22 Control Unit
英国クォード1953発売、1979年まで製造。
構成:EF86×2, ECC83×2...
出力電圧:1.4V
歪率:0.1%以下(出力1.4V時)
周波数特性:20~20000Hz±1dB
入力感度:PHONO=4mV,
RADIO•TAPE=70mV
SN比:70dB以上
トーンコントロール:±15dB(100Hz,10kHz)
重量:3.1kg

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
音の逸品館 (1926~2016) vol. 95

Garrard Model 301 Transcription Motor
1954年発表。1952年申請の英国特許「アイドラードライブ方式と速度切替機構」
や、1944年申請の英国特許「ベアリング・サスペンション機構」などに準拠して
開発されたアイドラードライブ機で、33.1/3, 45, 78回転の3スピードに対応。
エディカレントブレーキを利用した巧妙な構造による速度微調整も可能だ。
モーターには大型のインダクション型を搭載しているが、この振動がモーターボ
ード等に伝わるのを遮断し、S/Nの改善を図る独自のサスペンション構造を採
用していることが特徴である。.モーターアセンブリーは上下とも3方向から金属
スプリングで支持するサスペンション構造。スプリングは共振止めのゴム製ス
リーブで覆われる。中央、スピンドルハウジングの下の電源スイッチ接点部に
結線された円筒形のユニットは電源投入時のノイズをとるスパークキラー。
本機はスピンドルの潤滑に鉱物性グリスを用いている。最初期の301 はプラッ
ター外周部にストロボの刻みがなくシャーシー同様のハンマートーン塗装。
ゴム製ターンテーブルシートはLP用に変更。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ACOUSTICAL Quad 22 Stero Control Unit、AM Tuner
Quad Ⅱ Amplifier 
GARRARD SALES CORP.Model 301 Turntable
Three speed transcription turntable
★4-pole shaded morter
★dynamically balanced armture
★rotor set into phosphor bronzebushings
★12" , 61/2 lb. cast aluminum turntable: rubber mat
★wow less than 0.2%:flutter less than 0.05% built-in pressure lubricating system
★speed safety lock ★turret-drive ★resistor-condenser network eliminates shut-off"plop" ★eddy current brake provides adjustment of all three speeds
★shutoff brake ★operates on 100 to 130 volts a.c. and 200 to 250 volts a.c.
★50cycle pulley available ★stroboscope card supplied with unit
★minimum cabinet size is 16"×133/4"×21/2"
クォードについて    (山中敬三氏著「オーディオ博品館より)
 私のオーディオ歴もいつのまにか40年を過ぎてしまったが、その間常に変わらぬ魅力を私に与え続けてくれた殆ど唯一のオーディオコンポーネント・・・・・・それがQUADである。
 1936年に英国のピーター・J・ウォーカーによって造られたアコースティカル・マニュファクチュアリング・カンパニーがアンプを世に送り出し、これにQUADと名付けたのがそもそもの始まりで、以来一貫してこのブランドの由来となっているクォリティー・アンプリファイアー・ドメスティックの意味どうり、あくまで家庭用としてしかも高性能なアンプを目指すという姿勢を、この会社はかたくななまでに守り続けてきている。そして最初のモデルから現在のモデルまでハイファイアンプに対する基本姿勢がまったくといってよいほど変わっていない、にも敬服させられるのだ。
 
 

音の逸品館 (1926~2016) vol.71

Marantz CD880J
16ビット4倍オーバーサンプリングデジタルフィルターと2DAC方式を採用。
さらにLSIそのものの基本性能を向上することに着目し、TDA1541ASAA7220P/B
を"Aバージョン"と名付け、搭載。メカニズムには、LHH1000に搭載され、ダイキ
ャストフレームによる大重量・高剛性を実現したCDドライブメカ、CDM-1をベー
スに、これまでのメカ開発を通して蓄積した超軽量ピックアップとサイレント化の
ノウハウを駆使して開発された、CDM-1MK2を採用。ピックアップにはビームの
スイングアーム方式を採用し、ダイキャストで固められたメカ全体の重量に対し
て、可能な限り軽量化し、精密なサーボシステムと相まってプレイアビリティを
向上。独自のARC(Alminum Raft Ceiling)構造を採用。ラフト(いかだ)状のカッ
トを施した2ピース構造のアルミトップカバーにより、強度を増すとともに、振動
モードを拡散し、共振を防いでいる。また、シャーシにはアルミダイキャストを採
用しており、さらに、大型インシュレーター、サイドウッドパネルを組合わせて、
共振や振動を低減。デジタル回路とアナログ回路の相互干渉を防止するため、
デジタル回路、オーディオ回路、サーボ回路、ディスプレイ回路などをそれぞれ
独立し、ノイズの回り込みを追放した基板レイアウト。電源部にはヨーロッパ製
のレギュレーションに優れた大型電源トランスを搭載し、6,800μF×2のオーデ
ィオ用大容量電解コンデンサーを採用。また、デジタル回路とアナログ回路を
完全独立別巻線とし、デジタル回路から発生するノイズの回り込みを防いでい
る。コアキシャル(75Ω同軸)とオプティカル2系統のデジタル出力を搭載。また、
アナログ出力は固定出力に加えてマスターボリュームに連動する可変出力を
搭載。CDファイリング・バンクFTS(Favorite Track Selection)を搭載。好きなトラ
ックを選んで記憶するCDのファイリングシステムで、電源をoffにしても消えず、
1度メモリーすれば永久的にファイル。
型式 CDプレイヤー
D/Aコンバーター 16ビット4倍オーバーサンプリングデジタルフィルター
L/R独立2DAC
フィルター 3次ベッセルフィルター
周波数特性 2Hz~20000Hz ±0.1dB
ダイナミックレンジ 96dB以上
S/N比 103dB
チャンネルセパレーション 100dB以上
全高調波歪率 0.0015%
ワウフラッター 水晶精度
誤り訂正方式 CIRC
アナログ出力 最大2Vrms
デジタル出力 0.5Vp-p/75Ω
オプティカル出力 光ファイバー
消費電力 30W
外形寸法 幅462×高さ104×奥行363mm
重量 11.5kg

1988

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
system④ RCA モニターを鳴らす
RCA 64-B オルソン迷路型モニタースピーカー{1940}←RCA・劇場用アンプ(RCA6L6)
←SONY Discman
 
 
 
 
 

音の逸品館(1926~2016) vol.36

RCA 64-B モニター
オルソン ダブルコイル
迷路型バックロードホーン

オルソン・ホーン形
このホーン形はコーン形スピーカーを使って、150Hz以下の低音にホーンを用
いる方式である。 中高音はコーン前面から直接放射される。低音はコーンの
後面から長い折り曲げホーンを通ってキャビネット下部のホーン開口部から放
出される。ホーン・ロードがかかるから、その範囲内では能率良くなる。このホ
ーン管の長さが1/4の時、反共振が生じるから、この長さをスピーカーの共振
に一致させればピークを生じない。例えばスピーカーのf0が50Hzであると、管
の長さは1.7m最小限必要である。1937年RCAから発売された64-AXと呼ばれ
るオルソン・ホーン形は、特殊なダブル・ボイス・ コイルのスピーカーで8吋の
シングル・コーンスピーカーを使って約60から10.000Hzで殆どフ ラット、キャビ
ネットのサイズは331/3×281/4×161/2吋である。
価格は155.55ドルと166.65ドルの二種、エキサイターは35ドルであった。
1940年にスピーカーを電磁石から永久磁石に(パーマネント形)に変えた64-B
を発表。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

音の逸品館 (1926~2016) vol.12

McIntosh C-26
1968年発売、マッキントッシュのソリッド式プリアンプの第2弾
漆黒のガラスパネルグリーンとレッドイルミネーションが浮かびあがる
のは同社の伝統だが、パネルがすべてガラスに成るのは本記だ最初。

Johnny Mercer And Pide Pipers
Featuring June Hutton
SEPIA 1051

 
 
 
 
 
 

音の逸品館 (1926~2016) vol. 50

Ortofon RK309
オルトフォン Kシリーズ
回転部にボールベアリング軸受とロックウェル硬度で60度以上の硬度を持つ
焼入鋼をつかったピポットの組み合わせとなっていて非常にスムースな回転を
保っている。プロ用規格に基づいて製作され、多少の感度は犠牲にしても確実
な動作を目的としているところは、われわれコンシューマーが極限の動作を求
めて神経質な使い方をするにはまったく適してない。ラテラルバランス、インサ
イドキャンセラー、アームリフターなどのアクセサリーは一切なく、種々のカート
リッジを取っ替え引っ替え楽しむ向きには不向きである。
スタティックバランス型
1954

 
 
 
 
 
 
RCA 音響用アンプ 6L6 1940年代
 
 

音の逸品館 (1926~2016) vol. 57

Electro-Voice Georgian Ⅳ
4ウェイ3スピーカー構成、フロントローディング・フォールデッド・コーナーホーン型
ウーファー:38cm15WK,ミッドバス/ミッドハイ:848HFコンプレッションドライバー+
合成樹脂ホーン (複合型)、トィーター:T35コンプレッションドライバー+ディフラクシ
ョンホーン
クロスオーバー周波数:300Hz,1kHz(アコースティカル),3.5kHz

T35をT350に変更

1953

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

音の逸品館 (1926~2016) vol. 81

Lowther TP1B
Folded Horn Corner Reproducer
1954年に発表された英ローサー(ラウザー)社製のコーナー型スピーカーシステム
同社独自のダブルコーン型(PM3)ユニットをユニークな折り曲げホーン構造キャ
ビネットに納めることで、音楽性豊かなサウンドを再生する。
A/B/Cの3タイプあり、後にDタイプも加わる。
ユニット構成:15cm径ダブルコーン型フルレンジPM3
磁束密度:21000gauss
インピーダンス:16Ω
周波数特徴:20~22000Hz
最大入力:6W
1ウェイ1スピーカー、フロントローディング+バックロードホーン型

重量:40.5kg
柳沢功さんがSS誌の取材で来宅しました。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

音の逸品館 vol. 50

Ortofon RK309
スタティックバランス型
1954

 
 
 


system⑥RCA電蓄を鳴らす